借金額・借金のきっかけ
年齢/性別 | 職業 |
---|---|
30代/男性 | IT技術系派遣社員 |
借入先 | 借金 |
アイフル | 20万円 |
自分は共働きの夫婦です。財布は妻が管理しているので、小遣いほしさに借金をしました。共働きなので、お互いの行動は察知し難く、隠すのも簡単でした。
アイフルは返済額を安めに設定できるので、小遣いの範囲で返済できるだろうと言う軽い気持ちで借入れをしました。しかし、督促状が自宅に届き、妻にバレてしまいました。
借金がバレて説教、罵倒の嵐

妻はかなり慎重な気質で、友人との物の貸し借りですら嫌がるような性格なので、当然、借金などはもってのほかです。借金がバレたその日は説教アンド罵倒の嵐でした。
『一体何を考えているんだ!』
『そんなに金に困る事なんか普通に生活していればそうそう無い!』
『妻に隠れて借金など有り得ないっ!』
『どうせなら完済までバレないようにやれよこの間抜けっ!!』
etc、etc。
妻が普段見たことも無いような怒りの形相で、ここまで激昂するのにも驚きましたが、罵倒が次から次へとバンバン出て来る事に自分は恐怖しました。
間違っているのは自分で妻の言い分は真っ当な物なのですが、その時の自分は妻の剣幕を見て冷静ではいられなかったのだと思いますが、「そこまで言う事無いだろう」と反論をしてしまいました。
本来であれば、「隠していてゴメン、二度としない」と謝るべき場面でした。自分が反論した瞬間、妻の表情が突然変化しました。
今考えれば、あれは愛想が尽きたとかそう言う、諦めの表情でした。妻は、通帳と印鑑を持ってきて、「とりあえず貯金から金を出して借金を返す。そうしたら残りのを二人で等分に分けよう」と言いました。
嫌な予感どころではありません、明確に別れを告げる宣言です。たかだか20万で、と思いましたが、妻は金額云々では無く、隠れて借金をしていた、と言う事実の方が耐え難い事だったのだろうと思います。
そこまで聞かされて思考停止に陥った自分は、妻に連れられてそのまま借金の返済を行った後、その足で銀行に向かい、口座を二つに分けました。
妻が出ていった
妻はその後、簡単に荷物をまとめ、離婚届は郵送する、とだけ言って、迷いを一切感じさせない歩みでどこかへ行ってしまいました。そこでようやくとんでもない事になった、と言う実感が湧いてきました。
借金と言っても少額だったのに、何事も無く返済できるはずだったのに、と後悔が残りました。
すぐ妻の携帯に連絡をする根性も無く、数日したら戻って来るかもしれない、と自分は普段の生活を続けましたが、一週間たっても帰ってこないので、妻へ電話をしました。
着信拒否等はされていなかったようですが、妻の言葉は刺々しい物でした。何でも実家に身を寄せていたらしく、義父や義母に自分の所業を伝えて離婚すると話したところ、間違いは誰にでもある、と諭されたらしいです。
妻の実家へと向かう
勿論妻には妻の考えがありますし、妻の実家にまで迷惑をかけたとなれば謝りに行くのが筋だと思い、自分は仕事をズル休みして妻の実家へと向かいました。
訪ねたところ、普通に妻が出てきてくれたので安心すると同時に物凄く情けない気分がこみ上げてきて、思わず泣いてしまいました。
とりあえず、自分は家に上がらせてもらい、泣きながら妻と義父、義母に謝罪をしました。
今回は全面的に自分が悪い、妻の嫌いな事を知っていながら、勝手な理由で借金をした事、悪びれなかった事等。
妻はまだ怒っているようでしたが、義父や義母の取り成しで何とか矛を収めてくれました。
自分たち夫婦はその日からまた元の生活に戻りました。ただ、分けた通帳はそのままです。
これを一緒に管理しようと妻が言ってくれないと言う事は、まだ妻は、自分を完全に信用してはいないのだと思います。
信頼を失うのは一瞬とは言いますが、これ程までに実感として現れたのは初めてです。
これも妻に返済する借金だと思って、コツコツ信頼回復に努めるしか無いようです。